辛味大根で、とにかく辛く おろしにて 酒の肴として食べてみたく思います。どんな品種があるのかも分かりませんので、幾種か候補をあげてください。
辛味大根については、信州のあちこちで地大根として、栽培されていたもので、特に辛いものを選んだものが数種類あります。当社が販売用として採種している辛い大根で、現在お分けできる品目は、以下のようなものです。
- ねずみ辛味大根…やや尻太りで15cm位の短い大根で、葉が切れ葉です。
- 灰原辛味大根…やや尻太りで17cm位の短い大根です。
- 信州地大根…ほぼ平江で、20cm位の短めの大根です。
- たたら辛味大根・・・やや尻太りで、皮が赤みを帯びています。
- 戸隠地大根・・・円筒形で、首の部分が黄緑色になります。
- 親田辛味大根…カブのような形の大根で、少し赤い色の大根が混じります。
食べ比べてみたところでは、辛い順に上からのような気がしますが、辛味は品種以上に作り方や土壌、天候によって左右されると思います。肥料と水分が十分あって、すくすくと育ちすぎますと辛味が薄くなります。
やや干ばつ気味で、じっくり育った方が、辛くなります。
また、信州で使われている食べ方ですが、一番はおしぼりうどんかと思います。
これは、大根をジューサーにかけて大根ジュースにし、それにみそ、おかか、ねぎ、を加えて、つけ汁にします。うどんは、お湯でゆでで、その熱いうどんをすくってから、大根の汁につけて食べます。
私が、風邪をひいて食欲が無く、何も食べる気がしなかった時に、そのおしぼりうどんを作ってもらったら、みな食べられたことを思い出します。
不思議なことに、おろしよりもジュースにした方が、辛く感じます。
また、おろしをそばに入れますが、そばに入れる大根としては逆にあまり辛すぎない方がよいということで、親田大根を使ったり、戸隠地大根にいいずな青大根のような甘い大根を混ぜて使う使い方をします。
また、信州地大根は、もともとは漬物用に使われている品種で、水分が少なく堅めです。漬け物用としては、全体の7割が緑色をしているいいづな青大根もあります。
いいづな青大根は、逆に甘い大根で、おろしとして使っても、色がきれいでおいしいです。
5月以前に播種する場合は、寒さにあうととう立ちしてしまいます。6月以降が無難で、8月播種が一番確実です。