カモミール(かみつれ)

カモミール(かみつれ)

ハーブティー、入浴剤、ポプリに

花を乾燥させたものを煎じて、風邪の初期症状や下痢止め、胃腸炎、消炎や発汗の民間薬として、体温を温め、風邪、頭痛、下痢にハーブティーにして飲まれ、入浴剤として、疲労回復、リウマチ、神経痛、腰痛に役立つと考えられている。
花を揉むとリンゴに似た特有の強い芳香を放つ。

●利用法
カミツレ花1日量10～15グラムを600 ㏄ほどの水で半量になるまで煎じて、食間3回に分けて分服する。
カップにカミツレ花5グラムほどを入れて、ティーとして飲用する。
浴湯料として、茎葉か花を布袋に入れて風呂に入れる。
コンパニオンプランツとして、作物のそばに植えておくと害虫予防になり、浸出液を苗木に噴霧すると立ち枯れ病を防げる。

ティーや入浴剤として使用した後の花を土に埋め込めば、立ち枯れ病予防や堆肥の発酵を促す効果がある土になる。

●栽培
種が非常に小さいため乾燥砂と混ぜて、春か秋に苗床などに、密にならないように条の間隔を30 cmほど空けて直播きする。

発芽したら間引きし、高さが6 - 7 cmほどに生育した苗を、間隔を40 cmほど空けて定植する。

初夏には花が咲くので、摘んで乾燥させて利用する。収穫適期は舌状花が水平に開いているときで、舌状花が下に垂れ下がると収穫にはやや遅い。

花を摘めば摘むほど、枝分かれをして次々と多くの花を咲かせる。