今年の1月、『ライ麦 ハルミドリ』を初めて試験的に購入させて戴きました者です。
種を10月18日に蒔きましたが、現在(11/15)の所『一本も発芽していない』状況であり、状況が解らない事から、問い合わせさせて戴きます。
・ 種の購入;2022年1月5日 (常温外気保管)
・ 種蒔き;10月18日
・ 土掛け;約1cm
問1) 種蒔き後、約1ヶ月経過しますが、本品種は、発芽し難いものですか?
問2)1月に購入しましたので、昨年以前の採種品と思われますが?
問3) 種蒔きや成育(発芽)に対する特別な注意点等、ご教示願います。
一本も発芽しなかったとのこと、残念です。
ムギの発芽は、基本的に難しいことはなく、雨があれば、数日で発芽してきます。
問題の雨ですが、気象庁の統計では、御地の方面では、
18日の夜に10mm、24日に16mmのたっぷりした降雨があり、その雨で発芽するはずと思われます。
問3) 種蒔きや成育(発芽)に対する特別な注意点等
ですが、可能であれば、鎮圧をすると発芽が格段に良くなります。
ただ、しなくても、発芽が0ということはありません。
あとは、蒔いた後、地表に出ている種は、鳥が朝晩に来て食べるということはありますが。
私としても、何とも原因が分かりかねましたので、この件、カネコ種苗の担当者に問い合わせました。
お返事とすると、ムギの場合、特に常温で夏を越してしまうと、発芽が格段に落ちることがあるので、それが原因ではないかということでした。
夏の温度は種子にとっては難敵で、当社でも6月~10月上旬までは、種庫に冷房を入れておきます。
夏越しの場合、種子を密閉容器に入れて冷蔵庫に入れておく方がよろしいと思います。
ご購入いただいた種子のロットは、今年の8月に売り切れましたが、当社の6月検査では、95%の発芽率でした。