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おいしい種を選ぶ

種で野菜は、おいしくなる。

おいしい野菜は売ってない?

自分で作るのなら、おいしいに越したことはないですよね。

当社は、全国の種苗会社(40社程)が開発した野菜種子の生産を請け負っていますが、
その中で分かったことは、必ずしもおいしい品種が世の中に出ていくわけではないということです。
形やそろい、日持ちが悪いということで、とてもおいしいのに世に出ない品種があります。

野菜は、鑑賞するものではなく食べるものなのに、おいしさが後回しにされてしまうとは!
でも、自分で作る野菜なら、おいしさだけを追求すればいい。その次に、作りやすさ。
その優先順位で選んだ自家菜園用の種を、皆さんに紹介、提供していきたいと考えています。

自分で作るのならおいしいに、こしたことはないですよね。

品種開発の目標のトップは味ではない!?

野菜の品種開発の一番の目標は、見た目の良さ(色、形)になっていないでしょうか。
より赤いトマトや人参、より緑色が強くてぴかぴか光る胡瓜、より網目が美しいメロン。
しかし、そのためにおいしさが後回しにされてしまっているように思えるのです。

おいしい品種ではなく、おいしそうに見える品種のみが出回ってしまうのは何が原因なのか。
おいしい品種ではなく、おいしそうに見える品種の方が売れるだろうということで
そのような品種を開発する育種者か、そのような野菜の方が市場に高く買ってもらえるからということで、見た目の良い品種を選択する農家なのか、見た目がよいので高く売れそうだから高い値を付ける市場なのか、
それともおいしそうに見える野菜を買ってしまう消費者か…。

ある主婦の方とそのような話をしていたら「私たちは、おいしい野菜の品種を選択する
権利が与えられていない」と言う。「スーパーに並んでいる野菜を買うことしか出来ないではないですか。」というのである。確かに、店先には野菜の品種名までは表示されていないし、何品種も並べてない。
そこまで、味で差別化できる品種が流通していないのか、
それとも味見をしてから野菜を買うことが出来ない購買方法の限界なのか、
それとも野菜など皆同じような味だと思っている消費者が原因なのか…。

人のせいにしていても解決がないので、私の結論は、おいしい野菜を食べたければ、
自分で作りましょう!ということです。
そして、そのために種屋として出来ることを考えてみました。

それは、市場に流通できなくてもおいしい品種を発掘して、作りたい方々にお届けするということです。

おいしい品種は流通しない?

次に品種開発の目標となるのは病害虫に強い、日持ちがよい、収量と秀品率が高い等ですが、
これらは品目により育成者により順位は入れ替わります。

おいしいので虫もよく食べるため、農家には作りにくいので嫌われることがあります。
病害虫に強いということは、作る人にとってはありがたいことですが、
虫も食べたくないような作物はどうなのでしょうか。

日持ちがよいのは市場や商店の人にとっては2番目の重要課題だと思いますが、
そうすると堅いものが残るかなという気がします。柔らかくておいしい品種は日持ちが悪く、
市場・店先・消費者と移動していくうちにだめになってしまうので使われないようになります。

収量と秀品率は、農家にとって上位を争う課題ですが、やはり味よりも優先される傾向があります。

味の優先順位は第5番目!?

こうしてみてくると味の優先順位は第5番目か、という感じがしてきます。
それでは若者の野菜離れがますます進んでしまって結局は農業関係者が、
将来的に自分で自分の首を絞めているのではないかと思わされられます。

思う存分食べたくなるような野菜を作る!

おいしい野菜なら、結果として量も多く食べるので、結果的にビタミンなど豊富にとることになります。
おいしくて安全な野菜をたくさん食べる、これこそ一番の健康法かと。
それにはカット野菜を買ってきてちょぼちょぼと食べるよりも、自分で作れば野菜をご飯のように思う存分食べられる、
そして思う存分食べたくなるような野菜を作ることです。

種は高い!?

色々と作りたい!

自家菜園を楽しみで作ると、色々なものを作ってみたくなります。そして色んなものに挑戦してみるのが、
これまた楽しい。胡瓜一つにしても各社おいしいと言って下さる品種を色々と並べて作ってみる。
茄子でも信州のおやき用の丸茄子、一般的な中長茄子、九州の人が主に食べる柔らかくておいしい長茄子、
或いは米茄子、水茄子等々。色々作るために色々な品種の種を買って作ると結構種代だけでも相当な金額になる。

それに肥料やマルチ。私は虫除けにガードマン(パスライト、パオパオ)をキャベツやお菜にかけるので、その費用等々計算すると、ある人曰く、買って食べた方が安い!
まあ、上手に作ればそんなことはないかと思いますが上手に作れなければ確かにそうでしょう。

種が余る!?

そして気づいたことは種が余る。

しかも、数年分どころではない20年分くらいあるのではないか。私は、種を海苔の入れ物に入れて保管しておき、レタスやサラダ菜、二十日大根など、2,3粒蒔きして小袋を何年も使いますが、4,5年目だったか発芽しない。
発芽しないと気付いたときには、種蒔きの適期を逃してしまっている。とても20年も持たない。あの量はもったいないことだと。

一体、自家菜園にそんな量はいらない。基本的に小袋といえども、農家がちょっと売りに出すことが出来る量が基本的に入っているのでしょう。
ちょこっとした畑に数十品目作りたい人にとっては、もっと無駄のない量でその分安くしてもらった種がほしい。
多品種作っても、種代が安く抑えられるように。

100円種を思いつく

100円だって自家菜園くらいの量は、種が入るのではないか?疑問に思って計算してみたところ、結構いけることが分かった。

交配種の高い品目でなければ十分種の量も入るし、
市場に出すのでなければそれほどそろいの良さ(秀品率)を追求しなくてもいいはずだ。
420円の種を一袋買うならば、4品種そろえられる。こういう自家菜園専用の種があってもいいはずだ。

全国の種苗会社さんのおいしい野菜を推薦させて頂く

本来、当社は野菜の種の生産を専門に請け負う会社です。今もそうでありますが、
色々な種苗会社さんとおつきあいさせて頂く中でそれぞれの種苗会社さんの「おいしい品種」を推薦して頂き、それを皆さんにお分けできればいいのではと思いました。

前半で述べたように必ずしもポピュラーな品種がおいしいわけではなく、逆においしい品種が隠れてしまったり、作る人からは、嫌がられたりすることもあるわけで、自家用だから作れることもあるわけです。

今後そのような品種を発掘して皆さんに御紹介できればと考えています。